MESSAGE

すべての経験を成長の糧に
自らの生き方を決め、人生を深く味わえる人になってほしい


東洋高等学校 校長 石井 和彦

 「豊かな人生」とはどのようなものでしょうか。経済的に豊かなことでしょうか。家族や友人に恵まれることでしょうか。やりがいのある仕事に就くことでしょうか。今の子どもたちは価値観が多様化し選択肢が増えた分、選ぶ自由がある反面、自分の行動や将来を決めていかなければなりません。これは幸せなことである一方、自分の「ものさし」をしっかり持っていなければとても難しいことにもなりかねません。
 本校では教職員一同、教科指導でも生活指導でも「生徒が納得する指導」を心がけています。授業内容がわかれば楽しいし、その次はどうなっているのだろうと知的好奇心が湧き上がり学ぶ意欲につながります。また生活上で失敗したときに、なぜそれがまずかったのかを納得できれば、これからの行動に生かすことができます。その「指導」も徐々に減らし、学年が上がるにつれて、生徒自身が「気づき」、自分の意志で「納得」できることを求めるようになれば理想的です。
 本校では昨年度からオーストラリアの学校への留学を再開し、今年度からはオーストラリア2校、ニュージーランド2校へと拡充しました。海外で学ぶ機会を増やすとともに、外部から講師を招いて話を聴いたり、逆に生徒がインターンシップで外に出たりすることで、広く社会での見聞を広めてもらいたいと願っています。勉強やクラブ、行事や学校外の活動を通して、時には失敗もし、その失敗を含めて「ものさし」を確かなものにして味わい深い人生を歩んでほしいと思います。