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校長贅言2-27 熱中症ゼロ! ~体育祭が開催されました

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校長贅言

 6月24日(水)、代々木競技場 第一体育館にて、2026(令和8)年度の体育祭が開催されました。

 昨年度までと大きく異なったのは、今年度の体育祭が屋内で行われたことです。私がこれまで東洋高校で経験した体育祭は、いずれも屋外の、小石川運動場と駒沢オリンピック公園総合運動場で実施されたものでした。最近の異常気象による猛暑で多くの生徒が熱中症になるリスクを回避するために、今年度より屋内での体育祭実施に変更しました。青空の下、風を感じながら一日を過ごすのも気持ち良いのですが、気温が高くなれば熱中症、雨天の場合は中止と、これまで心配を抱えながらの体育祭でした。

 当日人身事故による山手線の遅延があり、遅延による競技開始の遅れも懸念されましたが、予定通り開催することができました。午前9時30分、最初の競技、全学年による借り人競走がスタートしましたが、競技が始まる前から緑団を始めとして各団が熱の入った応援で会場を沸かせます。借り人競争は、様々な指令書にある人を連れてゴールを目指しますが、生徒のみならず多くの先生方も生徒たちに借り出され、会場を走らされていました。全体を見回したとき、昨年まで体育祭会場として使わせていただいていた駒沢の屋外の競技場と比べると狭い印象をもちましたが、結論から言えば全ての競技を行うのに充分な広さでした。全学年混合の競技の後は、3年生による追いかけ綱引き。例年、綱を引く女子の力強さと後から応援に駆けつける男子のチームワークとが見る者を楽しませてくれますが、今年の決勝戦でも、黄団の女子が圧倒的な力を見せてくれました。今年は男子が最初から綱を引き、女子が応援に駆けつけるパターンも加わりましたが、女子が応援に駆けつける前に、男子の力の差によって勝敗の流れが決まってしまうような勝負もあり、これまで以上に白熱した場面が見られました。3年生の競技の後は、2年生によるムカデリレー。この競技は今年新たに加わった競技です。速さを出すためには、息の合ったチームワークが必要とされます。中心の棒を1回転して反対側の走者へとバトンタッチ。足の出し方にも様々な工夫が見られ、カンガルーのように両脚で飛び跳ねるチームやモゾモゾとした足取りで全体を進めるチームなども見られました。途中で足を縛る紐が解けてしまったり、掛け声と脚が合わず転んでしまったりとハプニングがありながらも全員が競技を楽しんでいる様子が窺えました。午前最後の競技は全学年による「投協走」。3人が1チームとなり背中にバランスボールを挟み途中まで移動、その後は1人が持つ籠の中に2人が玉入れの球を投げ入れます。うまくキャッチできた後は二人三脚でゴールという競技ですが、バランスボールでの順位と二人三脚でのスピードが順位を決したように思います。最後は倒れ込むようにゴールする姿も見られました。

 昼休みにはソングリーダー部の演技と部活動対抗リレーが、観客席を大いに沸かせました。ソングリーダー部15名の息のあった演技に会場全体が魅了された後で、各団の得点の中間発表。ここまでは黄、緑、白、青、赤という順位でした。昼休みの最後には、部活動対抗リレー。昨年度のように、大きなカメラやターゲット1900(英単語帳)の被り物を身に纏った部は残念ながら出場しませんでしたが、男女とも圧倒的な速さを見せつけた陸上競技部やゴールの際にヘッドスライディングを見せた野球部、前回り受け身を披露した柔道部など、会場は大声援に包まれました。

 午後最初の競技は1年生による大縄跳び。それぞれのクラスが縄の回し方や跳び方を工夫して、オリエンテーション合宿で記録した順位を死守しよう・リベンジしようと団結する姿が見られました。タイムアップを告げるホイッスルの後、拍手でお互いの健闘を労う姿が印象的でした。大縄跳びの後はいよいよ、これまで多くの時間をその練習に費やしてきた応援団による応援合戦が披露されました。開始前には各団が円陣を組み鬨の声を上げましたが、緑団は応援団のみならず、緑団の生徒全員を巻き込んでの大きな円陣を作ってその声を体育館内に響かせました。音楽と踊り、衣裳にと、それぞれの団に創意工夫が見られ、観る者を巻き込んで会場は大いに盛り上がりました。応援合戦の後の「ただの徒競走」はシンプルな直線レースながら、そのシンプルさ故に各出走者の真剣勝負が観る者の目を奪いました。途中で靴が脱げたり勢い余ってゴールに滑り込んだりとアクシデントもありましたが、会場には大きな声援が溢れました。次の追いかけ玉入れでは、昨年まで籠を背負って逃げる先生方が狙い撃ちされる場面を多く見てきましたが、今年は先生方の出場が少し少なめでした。それでも出走する先生方の名前がアナウンスされた時の会場は、大きな声援に包まれました。賑やかな追いかけ玉入れの後は、3年生女子による東洋高校伝統の扇を用いたダンスが披露されました。毎年そうですが、今年のダンスも観る者を魅了する素晴らしい出来栄えでした。今年は例年とは異なる「仕掛け」があり、アリーナではなく3階の観客席から観ればその仕掛けがわかるということで、3階に座を移して演技を観ていたのですが、そのフォーメーションの中に、創立120周年を表した「120」の数字を観ることができました。演技後の、代表Yさんの「これまでの練習では辛い日々も思い通りにならない日々もあった。体育祭が終わると各自の進路に向けて努力をする日々になるが、それぞれの第一志望を目指してこれからも頑張る」という趣旨の言葉もあり、演技終了後には涙を流す生徒もいました。華やかな3年生女子の舞の次は、それ以前の応援の声が会場に戻り、3年生男子の棒引きでは生徒の多くが競技フロアに降りてきて、自団の応援に声を枯らしていました。棒引きでは一本の棒にダンゴ状になって棒を奪い合うシーンが見られる中、その横を、ポツンと残された棒を一人でのんびりと自陣に持ち帰る生徒がいるなど、毎年のことながら面白い場面が多く見られました。自陣までは辿り着けなかったものの、最後までダンゴ状になって自陣近くで棒を守り切り、自分たちのポイントにすることができたときには、とても嬉しそうでした。

 生徒全員が競技フロアに集まり会場全体が応援の声に包まれる中、最後の競技、色別対抗リレーが始まりました。1年生から3年生までの男女で、各色から選抜された14名ずつが体育祭を締めくくるにふさわしい熱戦を繰り広げてくれました。これまで体育祭を実施していた屋外競技場とは異なりコーナーの幅があまりなかったために、コーナーで抜くことが難しいようにも見えましたが、それでも抜きつ抜かれつのデッドヒートは観ている者を興奮させてくれました。結果は1位に黄団、2位から順に白、青、赤、緑の順でした。

 1年生のみならず、2・3年生にとっても初めての屋内での体育祭。どうなることかと心配もありましたが、一人として熱中症になることもなく、延べ1000名以上の保護者の方々の観戦の中、無事全ての競技を終えることができました。

 競技成績は優勝が黄、準優勝は緑、以下順に白、青、赤という結果に。また応援の部では優勝が緑団、以下白団、黄団という結果でしたが、結果を抜きにすべての競技で生徒が躍動する姿の見られた、素晴らしい一日となりました。生徒の皆さん、お疲れさまでした。