2025年6月8日 陣馬山

[ワンダーフォーゲル部]

2025年度新体制2回目の活動です。

今回は陣馬山高尾縦走、約20キロを歩く予定でした。しかし、朝6時半すぎにJR中央線が運休、遅延してしまったことで活動を始める時間を調整しなければならなくなりました。予定より30分以上遅れて集合場所を出発することになってしまいました。

まずは川沿いの舗装道路を歩き、地元の人と挨拶をしながら歩いて行った先にはコンクリートの坂がありました。坂を登っていくと舗装された道からだんだん土の道に変わっていくのがわかりました。この日の日差しはきつくなかったのですが、20分に一回水分補給を行いました。木々があるおかげで涼しさを感じることができました。私は駅から高校までの歩道橋にもこんな木々が生えていればいいのにと強く思いました。

肝心の山の様子は自分の背丈の何倍も高い木や竹が生い茂って、地面は黄色の土や岩が見えている所もありました。また木の根っこの存在感はものすごく、段差を超える際は根っこに足が引っかからないように注意して進みました。休憩を重ねてまた歩くということを続けていくうちに頂上まであと少しのところまで来ました。ですが、部員の1人が体調を崩してしまいました。K先生がその子の代わりにザックを持ってあげて登山を再開しました。頂上に向かう途中で下山している方から「これからがきついよ! 頑張りなさい!」と言われましたがまだその言葉の意味を理解していませんでした。山頂が見えてきたと思った矢先、私たちを待っていたのは何段もの階段でした。私たちは毎日6階まで階段を登っているはずなのにその階段はとても辛かったです。

やっと頂上に到着し、お昼を食べました。そのあとは売店でアイスを買いました。アイスの価格は300円もしたので改めてここは山なのだ! と感じました。顧問からこれから予定を変更して帰路に着くと言われました。集合写真を撮り、下山を始めました。傾斜がひどく、慎重に足を運びながらでないといつ滑り落ちてもおかしくありませんでした。先輩からストックを借りて使ってみると世界が変わりました。体を支える場所が四つになり、安定するようになりました。傾斜のひどい坂の次は、木の根っこだらけの段差でした。いくつか通れる道があり、なるべく安全そうな場所を選びながら進みました。登山口に到着後、川沿いの舗装道路を水の音を楽しみながら歩いて30分ほどでバス停に着きました。それからバスに乗り、高尾駅で解散しました。今回の記録を見るとちょうど10キロでした。本来ならばもう10キロ歩いていたと考えたら恐ろしくなりました。

帰りの電車では1人また1人と違う駅で降りていき、みんな違うところに住んでいるんだと感じました。でも今日はみんな同じ山に登ったのだと思うと感慨深い気持ちで帰路につきました。

(記載者 Y.T. 1年)