2025年8月3日~5日 夏合宿②北岳 日本で2番目に高い山!
1日目
今学期2回目の夏合宿を実施しました!今年は日本で2番目の高さを誇る北岳を目指します。今回も前回と同様、顧問のN先生、K先生とガイドのAさん、1年生11人、2年生6人の計20人で合宿を行いました。
6:40新宿駅に集合し、あずさ1号に乗車しました。甲府駅に到着後、さらにバスに2時間ほど揺られ1日目のスタート地点である広河原へ向かいます。山道でのバスのため曲がりが多かったのですが、集合時間が早かったのもありほとんどの人が寝ていました。そして、広河原に到着すると少しの軽食を食べゴール地点である天神平へ出発です。
今回は前回の谷川岳の反省を生かし、部員を3グループに分けそれぞれに先生が付き体調に気をつけながら歩きました。最初の吊り橋を抜けるとすぐに山道に入ります。最初はみんな元気が有り余っているため喋りながら楽しく歩いていました。前日に雨が降っていたため、木の根などが濡れていて滑りやすかったりぬかるんでいるところが多くありましたが、それぞれのストックを使ったりアドバイスをし合いながらなんとか切り抜けることができました! 今回は同級生同士だけではなく後輩と登ることが多かったので新たな発見があり、より仲良くなれたと思います。途中から小雨が降り始めましたが、すぐに止んでくれました。意外と長い最後の平坦な道を抜けると、目の前にカラフルなテントが見えました。3時間30分ほど重い荷物を持ち続けていたので降ろせた時はものすごく嬉しかったです。
テントを立て終わってゆっくりくつろごうとした時、台風並みの雨が降ってきました。テントの一番下に敷くシートの下まで水が来ていたので少し怖かったです。また残念なことにテントの外でお湯が沸かせないため、冷たいご飯や冷たいパスタをそれぞれのテントで食べる、という今までで一番寂しい夕食でした。水で作るパスタは思ったより美味しかったです。
このテント場での一番印象に残っているのは、トイレです! 先輩からこのテント場のトイレは“臭い”と言われていたのですが、想像を超えるくらいのにおいで体調が悪くなりそうでした。先生はこのくらい普通だよとおっしゃっていたのですが到底信じられません。みんなで励まし合いながらこのトイレも乗り越えました。そうこうしているうちに就寝の時間が近づいてきて、疲れもあったのかいつしか眠りに落ちました。
(記載者 R.Y. 2年)
2日目
いよいよ日本で2番目に高い北岳を目指します。朝4時に起床し、5時には出発しました。2日目だけ折りたたみザックを使用したので、荷物がいつもより格段軽く、みんな谷川の合宿より比較的楽と言っていました。
出発してしばらくすると広い岩場のある坂道へ出ました。そこには小さい川が流れていて、いろんな草木や所々に残雪がありました。上の方に登って振り返ると、八ヶ岳や鳳凰三山が見えました。その景色を見ながら軽食をとりました。また少し登ると、次は階段がたくさんあるところが見えてきて、みんなで三点支持を意識しながら登っていきました。階段を登り終えたあたりから富士山が見えてきました。あたりは雲海に囲まれていて美しかったです。しばらくして岩場の登りは落ち着き、北岳山荘に向かうトラバース道を歩いていきましたが、すぐ側は崖で足場も不安定で危険な道でした。なので、みんなで声を掛け合って集中して進み、無事北岳山荘に到着できました。
その後、中白根山という北岳と日本で3番目に高い間ノ岳の間にある山を北岳山荘から往復1時間くらいかけて登りました。中白根山の山頂は特に風が強くて声も聞き取りづらかったです。北岳山荘に戻って富士山を目の前に見ながら昼食をとりました。そしていよいよ北岳に向かいます。北岳山荘から北岳の山頂は意外と遠くにありました。その間の道もほとんど岩場で危なかったですが、山頂に到着後、目に飛び込んできた圧巻の景色で今までの疲れが全て吹き飛び、この部活に入って良かったなと思いました。下山する時、野生の猿を見ることができました。そしてテントに着いた頃にはもう18時になっていたので皆速やかに夕食を食べ明日に備えました。長いようで短く、濃い1日でした。
(記載者 R.S. 2年)
3日目
昨日の登山の疲れがまだ残っていて、重い足を引きずりながら歩きました。すれ違う人がとても多くて、「さすが日本で2番目に高い山だな」と実感しました。意外と長い下り道をなんとか乗り越えて、バスにたどり着いたときの達成感は本当に大きかったです。
広河原に到着後、着替えをしたりおしゃべりしたりして、少しのんびりとした時間を過ごしました。そしてみんなでカレーを食べたのですが、思った以上に辛くてちょっと涙目に……
それから、1年間留学に行くSR君にみんなからのメッセージを渡したら、とても喜んでくれて嬉しかったです。帰りにはお土産に信玄餅20個入りを買ったのですが、みんなに笑われました。私の家では普通のことなので、価値観の違いを感じて面白かったです。そのとき一緒に買った参考書は、まだ開けていません……
とにかく、楽しい3日間でした! 息を切らしながらも最後まで引率してくださった顧問のK先生、N先生、そしてガイドのAさん、本当にありがとうございました!
(記載者 H.W. 2年)