校長贅言2-4 6月なのに五月晴れ? ~体育祭が実施されました
東京の梅雨入りが宣言された6月10日から二日後、6月12日(木)に、駒沢第一球技場にて体育祭が実施されました。前日まで雨天の日が多かった今年ですが、当日は雨にも降られず無事に体育祭を終えることができました。
「梅雨の合間の五月晴れ」という言葉もある通り、旧暦の5月、梅雨の合間の晴れた日のことを本来は「五月晴れ」と言います。旧暦の5月は太陽暦の6月にあたるため、体育祭当日の晴れ間はまさに「五月晴れ」でした(ちなみに「五月晴れ」は現在でも梅雨の時期の季語です)。
体育委員長の力強い宣誓の言葉から始まった体育祭は、1・2年生の「投協走」から競技をスタートし、力のぶつかり合いが見どころの3年生の追いかけ綱引き、2年生の台風の目と進んで行きました。天候も、晴れてはいるものの風もあったため、思っていたほどの蒸し暑さは感じずに済みました。
昼休みにはソングリーダー部の演技と部活動対抗リレーが行われました。ソングリーダー部の華麗な演技に歓声と拍手が沸き上がり、部活動対抗リレーでは英語部の「Target1900」が走ったり陸上部が圧倒的な速さを見せたりと、競技場が笑いと声援に包まれました。
昼食後には、オリエンテーション合宿でも実施した1年生の大縄跳びでクラスが一致団結し、応援合戦ではクラス・学年を超えて、各色それぞれが一体となり工夫を凝らした演技を見せてくれました。結果として順位は決められてしまうのですが、各色それぞれに見どころのある、甲乙つけがたい演技が繰り広げられました。
熱い応援合戦の後は、逃げる先生方が狙い撃ちされる姿が生徒の笑いを誘う追いかけ玉入れ、一糸乱れぬ動きで見る者全員が魅了された3年生女子の「扇」、力だけではなく作戦も仲間の協力も必要とされる棒引きなどの競技が続き、デッドヒートが繰り広げられた最後の色別対抗リレーで、盛り上がりは最高潮に達しました。
クラス内や同じ色同士での協力と声援、別チームへのエールや友人同士の笑顔など、教室を飛び出した駒沢の空の下で、普段は見ることのできない表情や聞くことのできない声を聞くことができました。
朝早くから会場づくりをしてくれた体育委員会の皆さんをはじめ、多くの生徒たちが自主的に判断し動く姿に頼もしさを感じることのできる日となりました。この日感じた仲間との一体感や高揚感、喜びや悔しさを忘れずに、それぞれの夢に向かってさらなる歩みを進めてほしいと思います。