校長贅言2―6 バサースト高校の生徒たちが来校しました。
7月9日(水)の9時30分、姉妹校であるバサースト高校の生徒たち22名と先生方5名が東洋高校を来訪しました。
昨年度は、同じく姉妹校であるセントルークス・アングリカンスクールの生徒たちが東洋高校を訪問してくれたのですが、今年は30年近く交流のあるバサースト高校の生徒と先生方とが、久しぶりに訪日し、東洋高校の生徒たちと時間を共有しました。
国際理解教育推進委員会の長である永田先生から説明を受け、まず一行が向かった先はフェイス先生が担当する3年生のオーラルコミュニケーションⅢの授業。クラス内でグループを作り、「Kahoot!」を使いながらアメリカの教育等に関するクイズに挑戦していました。ここにバサーストの高校生が加わり、アメリカと日本だけではなくオーストラリアの教育も含めた比較に話が広がりました。生徒たちはそれぞれの国の教育制度の違いを、実際の言葉として聞くことによって理解したようでした。次に向かったのは1年生の、同じくオーラルコミュニケーションの授業。ここではサーシャ先生がダイバーシティをテーマとした授業をしていましたが、ここにバサースト高校の生徒たちが加わり、生徒同士が話し合う生きたオーラルコミュニケーションの授業となりました。
その後は2階の音楽室で行われていたオペラに関する授業を見学し、地下の体育館に移動し体育の授業に加わりました。短い時間でしたが、バレーボールとバスケットボールにバサースト高校の生徒たちが飛び入り参加し、楽しそうに身体を動かしていました。
授業を見学した後は、筆ペンを使って自分の名前を漢字で書くという書道体験と、実際にお茶をたてる茶道体験との二班に分かれて、バサーストの生徒たちはそれぞれの体験を楽しみました。
彼らにとって、自身の名前を漢字で書くという経験はなかなかなかったようで、2~3種類ずつ用意された当て字の名前から、書きやすそうなものを選んでそれぞれが挑戦していました。彼らのサポートには書道同好会の生徒たちが付き、そのアドバイスを聞きながら漢字の練習を繰り返します。最終的には和柄の筆ペンとともに、自身の書いた漢字の名前を名札としてお土産に持ち帰ってもらいました。また、茶道体験では茶道同好会の生徒たちがお点前の作法を説明し、バサースト生徒たちがそれぞれのたてた抹茶の味を楽しんでいました。彼らのほとんどがお茶会の経験は初めてだったようで、それぞれに楽しんでいる様子が窺えました。
バサースト高校の生徒が学校にいる間には、昨年度修学旅行で彼らと交流をした3年生も顔をのぞかせ、お互いの再会を喜ぶといった場面も見られました。
引率された先生の一人、Renetta先生からは「今回の日本滞在中、これまでで一番生徒の笑顔が見られました」という言葉をいただきました。また、またバサースト高校の生徒からは「時間が短すぎる(もっと交流を楽しみたい)」という声が、先生に伝えられたようでした。
わずか3時間弱の滞在、しかもすべての東洋生が関わることはできない交流でしたが、姉妹校同士の結びつきをさらに強める交流になったのではないかと思います。
ご協力いただいたクラスの皆さん、茶道同好会・書道同好会の皆さん、どうもありがとうございました。