校長贅言2―7 猛暑より暖冬 ~ニュージーランドターム留学に出発しました。

[校長贅言,国際交流]

 曇り空ではあるものの湿度の高い7月12日(土)、20時発のニュージーランド航空NZ090便で、11名の生徒がターム留学に向けて成田を飛び立ちました。

 留学先は、毎年お世話になっているウェリントン郊外のParaparaumu CollegeとAotea College。昨年度も13名の生徒がターム留学で学んだほか、パラパラウムには現在1年間留学の生徒が在籍しています。また、来年1月には両校合わせて5名の生徒が1年間留学に出発するなど、毎年多くの生徒たちが御世話になっています。

 当日17時、成田空港第1ターミナル南ウイングに集合した一行は、それぞれが航空券と預入荷物用のタグとを発券する作業に移ったのですが、自動発券機の中にはきちんと作動しないものもあり、思ったより多くの生徒がてこずっていました。その後荷物の預け入れをしたのですが、ここでも重量オーバーの荷物などがあり、各自が自ら解決することを求められました。

 全ての手続きを終え、18時30分に再集合し手荷物検査場へ。この時間帯に出国するフライトが多いせいなのか、手荷物検査場はかなり混雑していました。

 東洋生の乗るオークランドまでの便はほぼ満席だそうで、しかもその多くがニュージーランド各地へ留学する高校生だということでした。ニュージーランドの高校は週明けの14日(月)から新しいタームが始まるとのことで、その開始に合わせたフライトがこの便だったという訳です。多くの高校生が一緒に日本を飛び立ちましたが、そこから国内線に乗り継いで、さらに南のウェリントンまで行く高校生はそれほど多くはないかもしれません。

 事前に現地ウェリントン周辺の様子を両校の先生に伺ったところ、パラパラウムの富田先生からは、「真冬にもかかわらず今年は例年より暖かい日が続いている」とのことでした。また、アオテアのJamie副校長からは”We have had a lot of rain.”との返事があり、生徒たちが留学生活をスタートさせる週の初めもおそらく雨だろうとのことでした。ただ、これから猛暑が本格化する日本よりは過ごしやすい気候のようです。

 パラパラウムでは、着いて早々に近くのキャンプ場で二泊三日の留学生のオリエンテーションがあり、他の国の留学生や留学生担当の生徒たちとすぐに仲良くなれるようです。またアオテアでもバディ制度があり、留学生徒が現地の生徒にすぐに溶け込めるように工夫されているので、少しずつ日々の留学生活が価値のあるものになって行くに違いありません。

 出発前に、参加生徒の一人は「たくさん現地の友達をつくりたい」と言っていました。恥ずかしがらずに、彼らが自ら進んでアクションを起こすことができれば、必ずキーウィーたちは応えてくれるように思います。

 残暑の東京に、彼らが元気な笑顔で戻ってくることを、今から楽しみにしています。