校長贅言2-8 男子バレーボール部インターハイ観戦記
気象庁の統計史上最多322地点で猛暑日を記録するという、日本列島が最も暑い日になった7月29日(火)、島根県松江市の総合体育館でも熱い戦いが繰り広げられていました。インターハイ、男子バレーボールの予選リーグ、東洋高校の初戦がこの日にスタートしました。
試合開始予定時刻は13時の予定でしたが、前の試合がフルセットまでもつれたため、実際に始まったのは14時を過ぎていました。相手は和歌山県代表の開智高校。第一セット初めから一進一退の攻防を繰り広げ、なかなか相手を突き放すことができません。接戦のまま、終盤に突入し、結局23対25で相手に第一セットを奪われてしまいました。
第二セット初めも、東洋はなかなか波に乗れないまま、近づくと離されるという展開が続きました。しばらくは取りつ取られつを繰り返していましたが、サービスエースや相手のミスなどで8-8の同点となって以降、東洋が少しずつ点数を重ね、終わってみれば25-18でこのセットをものにすることができました。
勝敗は最終セットに持ち越されます。最終セットの序盤は接戦でしたが、少しずつ東洋が連続得点を奪い、5点の差をつけた13-8でコートチェンジという優位の展開となります。後半で、少し相手に流れを持って行かれはしたものの、点差があったことで焦りもなく、最後は25-18で初陣を飾ることができました。この勝利で、翌日以降の決勝トーナメント進出が確定しました。
東洋 〇2―1● 開智
翌大会2日目、決勝トーナメント第1回戦の相手は長野県代表の松本国際高校。この日も島根県は朝から晴天の猛暑でした。兵庫県丹波市では観測史上最高の気温41.2℃を記録するといったように、島根県だけではなく日本列島全体が暑さに喘いだ日でした。
この日の第1試合は9時30分から始まりました。
第一セット、東洋は序盤から常にリードをしながら試合を進めていましたが、途中7-7に並ばれ、その後は一進一退の攻防という前日と同様の展開になってしまいました。21-20まではリードしていたものの、その後逆転を許し、第一セットはそのまま取られてしまいました。
第二セットは序盤から相手にリードさせる苦しい展開が続いていましたが、7-8から8-8へと追いつき、そのまま逆転、相手を突き放しにかかります。13-8まで点差を得たものの、その後もジリジリと点差を詰められる展開に。しかし粘りを見せた東洋が21-15まで再び相手を突き放し、25-20でこのセットをものにしました。
勝敗を決める第三セット。序盤は相手のリードから入ったものの、ジリジリと追い上げ逆転に成功します。コートチェンジを13-10のリードで折り返し、そのまま行けるかと思いましたが、なかなか相手を突き放すことができず、終盤までもつれることになりました。最後は相手のサービスミス、25-23で接戦をものにすることができました。
東洋 〇2―1● 松本国際
次の試合は第三試合、相手はシードの熊本県代表鎮西高校です。前の第二試合の都城工業高校と岐阜商業高校との試合が第一試合での東洋の試合のように最終セットまでもつれていたため、試合が始まったのが予定時刻を大幅に超えていました。
第一セット目の序盤は、東洋のリードで進みましたが11点目で追いつかれてしまいます。11-13に逆転された後で、嫌な流れを変えるべく東洋がタイムをとりますがその後は離されるばかりでなかなか点数が取れません。結局は17-25で第一セットを落としてしまいました。
第二セットは最初から鎮西の勢いが止まらず、東洋が波に乗ることが出来ません。東洋の良さがなかなか出せないまま相手が点数を重ねて行く展開が続きます。点差をつけられたまま試合が進み、最後は8-25で試合終了。相手の強いスパイクと3枚ブロックを崩すことができず、力の差を見せつけられた試合でした。東洋に勝利した鎮西高校はその後も勢い衰えず、決勝戦でも市立尼崎高校にストレートで勝利し、全国優勝を果たしました。
東洋 ●0―2〇 鎮西
今年のインターハイは全国ベスト32で終わってしまいましたが、優勝校を相手に堂々とした試合だったと思います。
次の春高バレーで、このリベンジを果たしてくれることを願わずにはいられません。
男子バレーボール部員の皆さん、過酷な戦いを本当にお疲れさまでした。