~夏休み期間の探究学習に関する報告 第2弾~

[ニュース]

 夏休み期間の探究学習の一環として、JICA地球ひろばへの訪問を実施しました。今回は7月22日(火)と7月25日(金)の午後に1・2年生19名が参加しました。訪問した生徒は海外や経済、国際協力などに強く興味を持っており、JICA海外協力隊へ参加した「地球案内人」の方から体験談を聞かせていただいた際には、日本と文化や風習が違う国での出来事を興味深そうに聞いていました。

また、今回は「多文化共生社会企画展「知らない私に出会う If I Were You/If You Were Me」」というテーマで展示が行われていました。多文化共生という観点から考える日本と世界の違いや、我々が日常的に感じていることは世界の人々とは大きな違いもあるかもしれないということ。体験談や展示見学を通じて、自身と世界のつながりを考える良い機会となっていました。

 

 参加した生徒の感想(抜粋)

・私は、今回の体験で初めてJICAの活動を詳しく知りました。元々社会の授業などで発展途上国の支援をしている、ということだけは知っていました。実際に発展途上国に赴いた方から、日本の学校からもう使わないものを集めて送ったと聞いて、私たちがどうとも思わないものでも、環境が違う人達にとっては欲しいものなのだ、ということが本当に分かりました。こういう大きな行動を起こすことは難しくても、募金してみたり、ものを送ってみたり、小さな行動を起こしてみたいと思いました。

・今回のこの地球ひろばの訪問を通じて、発展途上国の現状や、あっと驚くような変わったアイデアを知ることができた。左利きが使いやすい湯呑みは、自分が左利きなのもあって、とても興味を惹かれた。この訪問で、異文化理解の大切さや価値観の違いを尊重していくことを心がける良いきっかけになった。

・JICA地球ひろばに訪問して、国際的な活動に関わるには、このような探究の活動に参加することでも達成で きるとわかった。体験コーナーでは、SDGsの達成率が国ごとにわかるもので、比べて初めて気づくことがあった。また、自分のオリジナルのピクトグラムを作ってみて、世の中にあるピクトグラムは一目見てわかるようによく考えてデザインされていると思った。

・新しいことをたくさん知ることができた。民族の楽器などを実際に触れることはなかなかないので、貴重な体験だった。また、異文化理解や日常生活での人との関わり方について深く考えさせられた。JICAの活動をしている方の動画を見て心に残った言葉は、「現地にはこれまでのやり方があり、その背景には文化や慣習がある。ぶつかるのではなく一歩引いて、相手を尊重しながら対話する。それが異文化理解・活用につながった」というものだ。誰かと意見が食い違った時は意見をぶつけ合って妥協点を見つけるものだと考えていた私にとって、考え方の背景を知り、尊重して対話するということは新しい考え方だった。相手や相手の考え方について深いところまで知ることが、より良い相互理解につながっていくのだと分かった。

・世界にある国のほとんどが開発途上国であることを知り、驚きました。また、ウガンダに行った方の話を聞いて、バッタを食べたり、とうもろこしが主食など食文化の違いや会議が時間通りに始まらないなどの文化の違いに驚きました。

 実際に民族衣装を着たり、海外の楽器に触れることができて楽しかったです。特に雨の音がする楽器が印象に残っており、とても綺麗でした。