校長贅言2-11 ~ターム留学から帰国しました
7月12日にニュージーランドの高校2校へターム留学に出発した1・2年生11名が、9月21日(日)の夜7時に、オークランド発のNZ99便で無事帰国しました。
1年生7名、2年生4名の一行は、東洋高校が長年お世話になっているウェリントン郊外のAotea CollegeとParaparaumu Collegeとに分かれ、それぞれ60日間を冬のニュージーランドで過ごしました。9月21日当日は朝6時発の飛行機でウェリントンを立ち、国際線に乗り換えての移動であったため、到着した生徒たちは少し疲れた様子でしたが、それでも笑顔のあふれる帰国となりました。アオテアカレッジに留学をしていた1名が、帰国直前にマウンテンバイクでのアクティビティで転んでしまい腰を痛めたために、みんなと一緒に帰れるかわからないという連絡が事前にあり、心配をしていたのですが、その生徒も何とか他の生徒と一緒に帰ることができました。みんなと一緒に帰れるという安心感は、何物にも代えがたかったように思います。
成田空港第一ターミナルの到着ロビーに現れた笑顔の生徒たちは家族と再会し、疲れていることを考え、その日はそのまま解散ということになりました。二日間の休養の後、9月24日(水)に改めて学校で留学中の報告を聞く機会がありました。
11名が参加した今回のターム留学。それぞれが学校、家庭で不満に思ったことや不安に感じたことなどもあったようですが、それらのマイナス要素を考えても、今回のターム留学には「行って良かった」と全員が笑顔で答えてくれました。
多くの生徒たちが留学で期待していたことの一つが「友だちをつくること」だったようですが、生徒それぞれがうまく友だちをつくれたようでした。友だちをつくる過程では「自分の思ったことをきちんと相手に伝える」ことや「文化の違いを理解する」ことなど学ぶことも多かったようです。留学前には、それぞれが様々な不安を抱いていたことと思いますが、普段の生活とは異なった環境で生活したことで、帰国後は「未知の世界に対する関心がさらに増した」、「また留学に挑戦したい」というように、ほとんどの生徒の意識は変わっていました。もちろん、英語への意識も変わったようで、「実際に使う英語」を勉強するということで英語学習に対するモチベーションが上がったと話す生徒もいました。生徒全員、特にリスニング力が向上したようで、英語でのやり取りが当たり前にできるようになっていましたが、その過程でメンタル面も強くなったようです。
さらに留学前と比較して「親の存在の大切さを実感した」、「素直に感謝を口に出せるようになった」、「自分の意見を積極的に言えるようになった」、「迷ったらやってみようと思えるようになった」など、多くの成長の言葉を耳にすることができました。
今回の留学で知り合ったホストファミリーや様々な国の友だちとは、これからも長い付き合いをすることになるのだと思います。留学を経験した生徒全員が、今回感じたこと、体験したことを忘れずに、どのような世界の中でもたくましく、自分らしく生きていってくれることを願っています。