探究ゼミが企業訪問を行いました。
探究ゼミでは、認定NPO法人very50の方々と協力し、企業と協働して社会課題の解決に挑む実践型の探究活動を行っています。生徒たちは企業にヒアリングを行い、課題を発見し、改善策の立案から実行するまでを自らの手で進めようとしています。試行錯誤を通じて「一歩踏み出して行動する力」を育むことを目的としています。
2025年10月11日(土)に、探究ゼミの生徒たちが、ミャンマーの伝統工芸品を日本に伝える活動をしている「dacco Myanmar」が主催するポップアップストアを訪問し、代表の方に直接インタビューを行いました。今回の訪問は、生徒たちが社会課題の解決に取り組む探究活動の一環として実施されました。
インタビューでは、代表の方から設立以来の歩みや、ミャンマー現地の職人の現状についてお話を伺いました。文化を守りながら広めたいという熱い想いに、生徒たちは深く共感しました。また、生徒たちは事前にマーケティング手法である「4C分析」(Company・Customer・Competitor・Community)を用いて、企業の現状を整理したうえで臨みました。Company(企業)では、現地の職人に仕事を提供しながら、ミャンマー文化を広める活動を継続している点に注目しました。Customer(顧客)では、手仕事の価値を理解する30〜40代の社会人層が中心であり、出展場所によって顧客層が変化することを分析しました。Competitor(競合)では、低価格の大量生産品を扱うオンラインショップとの差別化として「手作りの物語性」を強みとできると考えました。Community(地域)では、鹿児島や東京のポップアップストアなどであると整理しました。これらの分析とインタビューの内容を踏まえ、生徒たちは今後、若年層への認知度向上を目指した発信のあり方を検討していく予定です。現地を訪れてのインタビューは、生徒たちにとって「社会とつながる探究」を実感する貴重な経験となりました。

