校長贅言2-18 体験型「カフェ研修」を実施しました
12月13日(土)、1年生4名、2年生6名の計10名が、体験型カフェ研修に参加しました。当日4時限目までの授業を終え、各自昼食を取り終えた後カフェテリアに集合し、その日の流れを確認した後、巣鴨駅から徒歩2分の場所にある「ガモール堂」へ。「ガモール堂」とは大正大学地域創生学部が実際の授業の一環として運営しているカフェで、このカフェの経営を通じて地域課題の解決やフードロス削減、商品開発や販売戦略といったことを実践的に学ぶことができます。
さて、当日ガモール堂があるはずの場所に早めに到着したのですが、それらしきお店が見当たりません。当日お邪魔する直前に、地域創生学部の高柳直弥先生から「折悪しく、ガモール堂が改装中」ということは伺っていたのですが、「カフェ」の片鱗も見当たりません。途方に暮れて待つこと15分。当日レクチャーをいただく高柳先生が到着し、別の場所へ移動することになりました。高柳先生の説明によると、今回のカフェ体験の日時が決まった後で、大学側から「建物が古くなったので修繕をしなければならなくなった」ということを通達されたようで、事前に思い描いていた「実際の接客体験をしながら」といった体験ではなくなってしまいました。当然改修直前の建物には鍵が掛かっており、カフェらしき看板や装飾などは撤去されていました。
それでも当日の講義を受ける別の施設まで巣鴨地蔵通り商店街を歩きながら、先生から「道を行き来する人たちの年齢構成や男女別など、また途中にどのようなお店があるかなどを観察しながら歩いてください」という商品開発のヒントとなる指示を受け、ガモール堂が食材を仕入れるルートの一つである豊島市場を見た後、当日の取り組みに関するレクチャーを受けることになりました。
ガモール堂での実践が地域課題やフードロス問題の解決に留まらず、アントレプレナーシップ教育にも役立っているというような高柳先生のお話の後、地域創生学部3年生の戸澤さんにバトンタッチされ、現在は通常授業の合間(とても大変らしいです!)に2年生17名で運営されているというガモール堂の取り組みと運営に関する話がありました。新商品の開発や試作を行う「食品開発班」、Instagramの運営やメニュー表、ポスター制作などの広報活動を行う「宣伝班」、季節ごとのイベント企画や店舗のスペース利活用などを担う「イベント企画班」などに分かれ、活動を展開しているということでしたが、フードロスの削減やPR活動を通したマーケティング、近隣地域との連携など、班ごとに様々なことを考えながら運営する難しさを、具体例を交えながら説明してくださいました。
その土地で起きているフードロスに関する授業を小学校で実施したりするなどの、地域に開かれた店舗を目指した活動の話や、フードロスが一番少ない県(長野県)の取り組みなどのお話の後、今回のメインであるスムージー開発に関するお話になりました。
食材の生産者、製造・加工工場、販売者、消費者と、様々な場所・場面でフードロスが起こることを踏まえ、そのフードロス削減に貢献するメニューとしてガモール堂で考案・販売されるようになったのがスムージーだったということで、今回東洋生が取り組むのは3・4月頃に発売されるというスムージーメニューの開発でした。
10名が3班に分かれてスムージーのメニューを考案する前に、実際にガモール堂で販売されているというスムージーをご馳走になりました。グレープフルーツと、冬が旬のリンゴをメイン食材としたスムージーをいただいたのですが、フルーツを冷凍保存をし、ミキサーで粉砕することによって形の悪い食材や一部が傷んだ食材などを廃棄することなしに製品化できるスムージーは、フードロスを解消し、カフェで販売できる最適のメニューだということでした。もちろん食品添加物も入れないために子育て世代にも好評のメニューだということです。
ここで、作っていただいたスムージーを味わうだけでなく、参加した生徒たちは実際にスムージー作りに挑戦させていただきました。さらに各班交替でスムージーを作る合間に、それぞれがスムージーのメニューを考案しました。各自が考えた食材やコンセプトを班ごとに一つの案としてまとめ、知恵を絞った今回の成果に、フードロス削減等の観点から高柳先生にアドバイスをいただき、良かったアイデアのメニューは実際に春先にガモール堂で販売されることになります。お腹一杯になるまでスムージーをいただき、食品ロスや販売の季節、インパクトのある見た目などを考慮したスムージーメニューを考えるのに頭を使った今回の探究活動は、あっという間に終わりの時間となりました。
高大連携の一端として企画した今回の体験型探究活動でしたが、参加者それぞれが笑顔で終えることのできた一日でした。今年の3~4月、東洋生の考案したスムージーがガモール堂で販売されるのを楽しみにしています。
追記:以下は参加者の感想の一部抜粋です(原文ママ)。
〇当初は内容の変更に驚きましたが、今となってはとても充実した時間を過ごせ行ってよかったなと思いました。SDGsの取り組みとして、ガモール堂のようなものがあるとは知りませんでした。大正大学の学生さんが地域創生学科の内容をお話ししてくださった際に、さまざまな活動を知ることができました。おもしろそう! という好奇心だけで申し込んだ探究活動でした。しかし、地域に密接に関わりそこから自分たちのアイデアで課題を解決する地域創生学部に大きな興味を持ちました。同じ班には初対面の人もいましたが、同じものに興味を持ったからかすぐに打ち解けられました。友達と普通に喋る感覚で、こんなアイデアはどう? とみんなが意見を出しました。スムージーがとてもおいしかったからこそ、このエコで素敵な活動をもっと広めたいと思えました。1回きりじゃもったいないので、もっと同じ班の人や他班の人、ガモール堂と交流していきたいです!
〇私は今回この探究活動を行い、ガモール堂のプロジェクトに参加する事ができて本当に良かったと思います。まず第一に短い時間ではありましたが、活動自体がとても楽しかったです。先生方や大学生の方と話したり、グループで意見を膨らませていくのが面白いと感じました。また私の興味がある進路が商学部マーケティング学科であるため、興味分野の雰囲気を掴むことができました。実際にどうしたらお客さんのニーズに応えられるかを考えながら商品を考えるのはとても楽しく、進路をより明確化させるきっかけになりました。そして、1つの商品が作られるまでの道のりや、コンセプトにあった商品を作るための工夫なども知ることが出来て良かったです。
〇食品ロスはどこから出ているのかという問いについて、家庭からのイメージがあったけど、実は飲食店など店から出ている方が割合が大きいことを知って驚いた。ガモール堂では食品ロスを少しでも減らすために具材や皮を余すことなく別のものに使用していて、いつも捨てている部分にも色々な可能性が眠っていることに気がついた。私も身近なところからこのような取り組みができるのではと思い、家でも使える部分はどんどん使って食品ロスをなくす一員になれたら良いと思った。







