校長贅言2-19  We are TOYO!! 全国ベスト8! ~「春高バレー」観戦記

[校長贅言]

 2026年1月5日(月)、東京体育館で開催されたJVA全日本バレーボール高等学校選手権大会(「春高バレー」)。第一試合、東洋高校の試合は10時に幕が上がりました。相手は夏のインターハイでも対戦した、和歌山県代表の開智高校。前回勝利を収めた相手に対して、今大会でも試合開始から始終リードのまま試合が進められました。

 少しずつ点差を広げてゆくのに呼応するように、会場には東洋応援団の声援が大きく響きます。相手の右からの強烈なスパイクなどもありましたが、10点ほどの差をつけたまま試合が進み、終わってみれば25対14で開智をくだすことができました。セッターの左右への振り分けやバックアタック、また相手の攻撃を粘り強く拾う場面なども見られ、東洋の良さが見られた第1セットとなりました。

 2セット目は、立ち上がりから競り合いが続き、東洋が3点程のリードを守りながら試合が進んで行きました。一時は10対9、11対10から11対11の同点となり、さらには逆転を許す展開に。しかし、この時こそ応援団の力強さを、身を以て感じることができました。応援席全体の、心を揺さぶるような一体感。これこそが、全国大会で応援する醍醐味です。18対18となり、点差を広げられず19対20に。その後も押しつ押されつが続き、21対21から21対22に。ハラハラしながらも、最後は25対23に。結果的には、ストレートで相手を下すことができました。

 応援席で「We are TOYO」と会場全体に響き渡る大合唱を聞き、現役生徒の他、関係者、卒業生を含めて500名を優に超える大応援団の中で、とても誇らしい気持ちになりました。最後は校歌の大合唱で締めくくり、気持ち良く一日を終えることができました。

 

 第二試合は2日後の1月7日(水)、冬期休暇中の生徒たちは自宅から、朝から会議のあった先生方は学校からの会場集合でした。

 予定では、この日の東洋の試合は13時20分に始まることになっていましたが、前の試合まで白熱した試合が続き、曇り空の寒い中、会場の外で待機することに。ようやく会場入りし、試合が始まったのが14時10分でした。

 相手は北海道代表の東海大学付属札幌高校。遠方からの全国大会出場のため、出場校の中で試合会場に最も近い学校である東洋とでは応援団の人数に大きな差がありましたが、東洋も数に頼ることなく心を一つにした応援で試合に臨みました。

 試合開始直後の序盤は、点を取りつ取られつの展開でしたが、少しずつリードを広げ、10対4から13対6、20対10、最後は25対13と、終わってみれば10点以上の差をつけて第1セットが終了しました。

 第2セットも、相手のスパイクをよく拾いながら要所要所でブロックも決まり、さらにはバックアタックなどの攻撃を織り交ぜ、東洋のペースで試合は進んで行きました。左右からの角度のあるスパイクも面白いように決まり、点数は13対4に。差がついたところで相手チームがタイムを入れますが、その後も10点ほどの差をつけたまま進んで行きました。相手は際どいコースを狙うものの、タッチのないままコースアウトすることが多く、20対9となったところで、再度相手のタイムが入ります。しかしそれまでの流れが変わることはなく25対11でゲームセット。圧倒的な強さを見せた東洋がベスト16に進出し、この日も校歌を歌うことができました。

 

 ベスト8、ベスト4進出を賭けた試合は、翌8日(木)、新年最初の生徒たちの登校日でした。学校で早めの昼食をとり、約400名の生徒が会場へ応援に駆けつけました。

 これまでのように、前の試合が押しており長い待ち時間を会場外で過ごさなければなりませんでしたが、入場を待つ間にもソングリーダー部のリードで応援練習をするなどして、雰囲気を盛り上げてくれていました。

 12時半過ぎに、ようやく生徒全員が会場入りをし、13時過ぎに試合が始まりました。

 ベスト8を賭けた試合の相手は神奈川県代表の東海大学付属相模高校。東洋は立ち上がりから3点を先取し、相手が早々にタイムを取ります。しかしその後も東洋の勢いは止まらず、順調に得点を重ねて行きます。サーブで崩したり、しっかりスパイクを決めたりと、見ていて気持ちの良い試合運びに応援席は最初からパワー全開です。が、途中14対12、15対13、17対16と1点さまで追いつかれ、東洋がタイムを要求します。応援席も「We are TOYO」の声援を送り、選手と一丸となって相手に応戦します。その気持ちが伝わるのか、得点を重ねるのですが、相手も粘りを見せ、なかなか点差は開いて行きません。しかし、その応援もあってか最後には相手のミスも誘い、25対20で第1セットを終えることができました。

 2セット目も第1セット同様立ち上がりに3点を連取し、相手がタイムを要求します。そのタイムの後3対3に追いつかれてしまいますが、必死に足で掬い上げて繋いだり、セッターがツーで返したりするなどして、少しずつ東洋のペースになってきます。相手のスパイクをよく拾い、相手のブロックアウトを誘うスパイクがあり、サービスエースがあり、応援席からは「さぁ来い かかってこい」、「さぁ行きましょう」といった大合唱が体育館に響き渡ります。相手にとってはとてもやりにくい環境だったと思いますが、東洋は14対7、20対9と順調に得点を重ね、最後は25対14で終了。この試合もストレート勝ちで、応援を気持ちよく終えることができました。選手たちものびのびとプレーをしていたように見えました。

 この日の第二試合は、ベスト4を賭けた秋田県代表の雄物川高校との対戦でした。16時35分から始められた試合の序盤は、東洋がリードしながら進み、このまま行くかと思っていると7対7から逆転され、7対10にまで差をつけられてしまいました。堪らず監督がタイムを取ります。その後もなかなか点差を詰められず、惜しいところでこれまで見ることのなかった「らしくない」ミスがあり、15対19に。ここで東洋が再度タイムを取りリセットを図ります。何とか逆転したいところですが、狙ったスパイクが外れるなどの展開が続き、19対25で1セット目を落としてしまいました。

 これまですべての試合をストレート勝ちしてきた東洋が、初めて相手にリードされる展開となりました。

 2セット目も、サインのやり取りがうまくいかなかったのか「らしくない」ミスが出てしまいます。チャンス時に、流れを引き寄せるタイミングでのサーブミスがあったりしながらも、バックアタックなどで応戦し、11対11からようやく逆転することができました。14対12になったところで相手のタイムが入りますが、流れはそのまま18対14、20対15と進み、相手のタイムで流れが途切れ3点差まで追いつかれたものの、こちらもタイムでその流れを断ち切り、25対20で第2セットを取り返すことができました。この最後の攻防に、東洋応援席はその日一番の盛り上がりを見せました。

 運命の第3セット。最初は相手にリードを許したものの、すぐさま5対3に逆転します。少しずつ東洋の攻撃がはまってくるように見えましたが、このレベルの試合になると簡単にリードは許してくれません。13対12まで東洋がリードしたままコートチェンジをしましたが、その後16対17に逆転されてしまいます。ここでも少しのミスが命取りとなり18対20に。苦しいラリーを落とし19対22となり、流れを変えようと東洋がタイムを要求します。応援席も選手の背中を押そうと精一杯の応援を送ります。しかし、最後まで流れを変えることができず、22対25、セットカウント1対2で今年の東洋の春高バレーが終わってしまいました。

 3年生にとって最後の全国大会。これまでほとんど休むことなく3年間積み重ねてきた練習漬けの日々が、この瞬間に終わってしまいました。コート内で選手が涙を流している姿を見ると、応援席でも胸を締め付けられるような気持になりました。

 全国ベスト8は、言わずもがなの立派な成績ですが、センターコートでのプレーにはあと一歩及びませんでした。優勝しない限りはどこかで敗戦を経験しなければなりません。敗れてはしまいましたが、これまでの勝利も今回の敗北も、選手たちにとっては一生の宝物になるのではないかと思います。3年生は、本当によく頑張りました。そして応援してくれた生徒たちにとっても、あの一体感が宝物になるのではないかと思います。

 今回の悔しさと、これまで3年生と一緒にプレーした経験とを財産に、1・2年生部員が次のステージへと力強く歩んでくれることを楽しみにしています。We are TOYO!!