第1学年合唱コンクール~This is Us!~が行われました。

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 コロナ禍に見舞われてから、本校は合唱コンクールを止めて、「ボディ・パーカッション&ダンスコンクール」というオリジナルの代替行事を生み出し、3年間、生徒とともにこの行事を何もないところから育ててきました。体を大きく使ってビートを奏で、クラスごとにオリジナルの演出を取り入れ、さらにダンスの演技構成を考えて披露するボディ・パーカッション&ダンスコンクール(略称:ボディダン)は、生徒の想像力を掻き立てることができ、ステージ上で一人一人の存在を強く感じることのできる行事です。合唱ができないながらも感動体験ができる本校オリジナルの学校行事として、自信がありました。

 そんな経験を踏まえての、5年ぶりの合唱コンクール。ただ課題曲と選択曲を歌うだけという、これまでの合唱コンクールとは一味違う新たな合唱コンクールにしたいと考えました。ミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』のソウルフルな劇中歌である「This is me」を課題曲として設定し、合唱を音楽的に表現することはもちろん、演奏中にストンプや演出、冒頭や曲間でスピーチを加えてクラスが歌う楽曲のメッセージ性がより伝わる構成を考えて良いこととしました。生徒たちは、はじめはこれまで経験してきたことのないコンクールの内容に驚き、英語で歌う合唱に対して戸惑いながら取り組んでいるような様子もありました。しかし、「練習は本番のように、本番は練習のように」と声をかけた本番一週間前の学年公開リハーサルでの各クラスの演奏は、出演順1番のG組から気合十分で始まり、その熱が伝染してとても良いものでした。そこからの1週間での追い上げはどのクラスも素晴らしかったです。リハーサルを聴いて影響を受けたクラスに対して生徒間でアポイントメントを取って見学に行くクラスがあったり、お互いの合唱を見せ合う発表会を自主的に行っているクラスもあったりしました。また、自分たちの音楽をさらに追求するために、自主的に録音を持って私のもとへアドバイスをもらいにくる生徒もおり、音楽へのこだわりの熱量も増していることを感じていました。

 そしてこのコンクールの立役者である、合唱コンクール実行委員の活躍は目まぐるしいものでした。合唱という性質上、歌が好きでない人や得意でない人もいて当然。クラスによってはなかなかモチベーションが上がらず、雰囲気を作ることも難しかったはずです。そんな中でも実行委員それぞれが、指揮者や伴奏者、パートリーダーと協力しながらよくクラスメイトと向き合っていました。また、本番を迎えるまでの昼休みと放課後の練習においてどのクラスも鍵の返却に遅れることはなく練習を進められた年というのは、今年が初めてかもしれません。その他にも、ステージ看板や、会場入り口に設置した外看板、パンフレット、めくりなどの当日使う物の制作や、生徒たちの士気をあげるために学年フロアに掲示したカウントダウンボード、実行委員の書記メンバーが意欲的に発刊し続けてくれた広報誌など、どれも協働しながら力を存分に発揮してくれました。とても感謝しています。

 迎えた本番当日。合唱コンクール実行委員は朝から遅刻なし! 良いスタートを切れました。舞台スタッフや我々の指示に対して、声を出してアンサーを送りながらよくコミュニケーションを取って作業を進めてくれたことで円滑に準備を終えることができました。午前中のリハーサルでは、各クラスのこの1週間の努力がパフォーマンスに表れており、舞台袖で前のクラスの歌声や演出に確実に良い刺激をもらっている様子が、自分たちの出番を待つ生徒の顔の表情に表れていました。リハーサルを終えると、早めに控室から移動をしてホール客席に集合をし、合唱練習を開始する生徒たちがいました。火付け役はG組の生徒たちです。自主的に練習を開始すると、たちまちどのクラスも声出しを開始して開演直前まで、生徒たちの熱のこもった合唱が途絶えることはありませんでした。

 いよいよ本番。どのクラスにもここに至るまでに様々なドラマがあり、その決して楽ではなかった道のりを回想し、すべての感情を音楽に乗せて合唱をしているように感じました。ステージ上では、気持ちを一つにしてパフォーマンスをできていたのではないでしょうか。仲間のために今できる全てを音楽に込めた8クラスのパフォーマンスは、8つともずっと記憶に残しておきたくなるような感動を与えてくれました。

 本番中、本番後、結果発表後には多くの笑顔と涙がありました。それらは、仲間のために本気で頑張れたからこそ、込み上げてきた感情であると思います。また、その感情こそが、価値観の違う他者とも、「仲間」としてまっすぐ向き合うことができていたという証なのではないでしょうか。

 生徒たちに音楽の授業の中で見せた、ミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』の最後は、主人公であるバーナムの言葉で締め括られます。

「最も崇高な芸術とは人を幸せにすることだ」

 身近にいる誰かを幸せにしたいと思って、力を注ぐことで自らの心も満たされる瞬間に出会えるものです。

 開会式と閉会式での勢いがあり、情熱的な心揺さぶる全員合唱、仲間に送る大きな拍手の音、サプライズ教員合唱の時の盛り上がりと温かさが共存した雰囲気。これが作り出せる学年は、なかなかいないものです。何よりも、5年ぶりの合唱コンクールを大盛況の行事として復活させることができました。それこそが「Active」という学年目標のもと、1年間を共にしてきた斉木学年。This is Us! です。他者を思いやる気持ちを大切にしながら、更に魅力溢れる学年をみんなで築いていってもらいたいです。更なる飛躍を強く期待しています。

 当日は、310名を超える保護者の方にご来場いただき、生徒たちの一年間の集大成を温かく見守っていただきました。本当にありがとうございました。

 

金賞:B組(住吉学級)

銀賞:A組(浅利学級)

銅賞:F組(稲福学級)

 

最優秀指揮者賞:1-F荒井陽登

最優秀伴奏者賞:1-C 中澤絢音

実行委員の集合写真

当日の様子①

当日の様子②