Aotea Collegeの皆さんが来校しました

[国際交流]

1年生がオリエンテーション合宿から帰って初登校という日、Aotea Collegeの皆さんが本校を訪れました。

 桜の花びらを散らす雨の降る4月12日の午後、本校生徒の留学先の一つであるニュージーランドのアオテア高校から、先生二人を含めた約30名が忙しい来日日程の中で東洋高校に立ち寄ってくれました。

 当日2・3年生は午前中のLHRで帰宅しており、1年生のほかは午後の新入生歓迎会に携わる生徒会、部・委員会の生徒と、部活動中の生徒のみが校内に残っているといった状況でした。

 新入生歓迎会に向けて忙しく生徒たちが動いている中、アオテア高校の一行は永田先生の案内で校内を見学。ニュージーランドの高校と違い、縦に長い東洋高校の校舎に、一同驚きの連続でした。13階屋上からの眺めは特に印象に残ったようで、Tricia先生はニュージーランドの郊外にある高校と東京の中心にある高校との違いを実感したと話していました。校内を一通り見学し、地下の体育館で新入生歓迎会の様子を少しだけ覗いた後、一行は教室の窓から見える東京ドームシティへと向かいました。アオテアの生徒たちは、生まれて初めて乗るローラーコースターに興奮し、近くのドン・キホーテで買い物を満喫、その後再び東洋高校へと戻ってきました。

 午後6時からは、ケータリングのニュージーランド料理やニュージーランドのお菓子などを食べながら、アオテア高校の生徒とアオテアに留学経験のある本校在校生と本校卒業生、さらには東京在住のアオテアへの留学経験者も数名加わり、懇親会となりました。

 それぞれが留学していた頃を懐かしみつつ、アオテアの先生・生徒たちと会話を楽しみ、カフェテリアは英語だけが飛び交う空間となりました。それぞれの話が一段落したころ、アオテアの生徒たちに日本の留学経験者が加わり、「ティ・ラーカウ」という、棒を使う遊びが始まりました。

 長さ30センチほどの木製の棒(太鼓のばちのようなもの)を両手に持ち、二人が向かい合って座り、Grant先生の歌うマオリ語のリズムに合わせて棒を叩いて音を出したり、投げ合う棒を互いにキャッチしたりします。元々、この「ティ・ラーカウ」はマオリ戦士の反射神経を鍛えるための遊びだったそうで、難しそうに見えましたが、東洋の生徒・卒業生たちは一連の動作を覚え、楽しそうにアオテアの生徒たちとやり取りをしていました。

 また、懇親会が終わりに近づく頃には、アオテアの生徒たち全員で、マオリ語の歌を披露してくれました。歌詞の意味は分かりませんでしたが、優しいメロディーがカフェテリアに響き渡りました。

 苦労をしながらも楽しかった留学を経験した本校の生徒たちは、久しぶりの「ニュージーランド体験」を楽しみ、会が終わった後には「また行きたい」、「絶対に(ニュージーランドに)行く」という声も聞かれました。2時間ほどの短い懇親会でしたが、それぞれが再会を喜び、ニュージーランドの文化を感じることのできる時間となりました。