校長贅言36 女子生徒が人命救助!?

[校長贅言]

7月13日(土)

 7月1日(月)から4日(木)にかけて、前期期末試験が行われました。生徒にとっては夏休み前の山場でした。

 試験最終日の4日、8時2分頃、雨の中、本校1年生の女子生徒3名がいつも通り登校のために水道橋交差点(都立工芸高校前の交差点)に差し掛かりました。すると自転車に乗った女性が外濠通りの歩道をお茶の水方面からやってきて(けっこう急な下り坂)目の前で転倒してしまったのです。ぐったりして動けなくなってしまった女性に植西さんが「大丈夫ですか」と声をかけるも反応なし。「救急車、呼びますか?」と聞くと、かすかに「…お願いします…」と反応。この時点で周囲にかなり多くの人が集まってきましたが、3人で手分けして、倒れた女性の介護、救急への連絡などを行いました。女性は無事に救急車に運ばれていったのですが、本校関係者がこの出来事を知ったのは、近くの出版社に勤める男性が、わざわざ知らせてくれたから。この男性曰く「自分も救助を手伝おうとしたけど、3人の手際と連携が良くて手を出す隙がなかったんです。何かあっても見て見ぬふりをする人が多い世の中ですばらしい生徒だなと感動してお知らせしたんです。かなり濡れたようですが風邪などひいていませんか」

 冒頭に書いたように、当日は定期試験最終日の始業ギリギリの時刻、しかも雨天。大人でも判断に迷うであろう状況でありながら、即断した判断力、行動力、連携力は賞賛に値するものだと思います。ご苦労様でした! よくやりました!

転倒した女性を救助した生徒。左から、片岡さん、齊藤さん、植西さん。