校長贅言47 第2学年 大学出張講義

[校長贅言]

 進路部では、生徒へ進学先を選ぶヒントを与えるために、同時に、意欲を高めるために第2学年を対象に毎年、大学の模擬授業を行っています。具体的に大学選びというよりは、大学の教育の実際を肌で感じてもらい、選択の指針のひとつとしてもらうこと、併せて大学等で学ぶために何が求められているのかを考えることにポイントを置いています。

 今年度は、各大学の紹介と模擬の講義を行ってもらいました。日本大学商学部経営学科の先生に「電子決済」、山梨大学国際交流センターの先生に「イギリスの教育文化」、東京都市大学理工学部原子力安全工学科の先生に「放射性廃棄物を消滅させる」、電気通信大学Ⅲ類(理工系)化学生命工学プログラムの先生に「エレクトロニクスを志向した化学とは」というテーマでそれぞれ講義していただきました。いずれも興味深いテーマでしたが、自分たちが高校生であるからか「イギリスの教育文化」の講義を受けた生徒は特にいろいろと考えさせられたようでした。ある生徒の受講メモには「……イギリスは(生徒の)自主自律、独立した教育方針ですごいなと思います。他の国についても研究し、自国の教育に反映させる取り組みがいいです。また、寄宿舎制の学校もあり学業だけでない部分の自律も考えられていました……」

 高校までの勉強とは何が違うのか、これから進学に向けてどのような準備をしていけばいいのか、といったことの参考になったと思います。各大学の先生方、ありがとうございました。

                                                                                  (11月2日)

カリキュラムはじめ大学の特色の説明(日本大学)。

高校までの理科と何が違うのかも説明してくれました(電気通信大学)。

放射能、放射線という用語から説明してくれました(東京都市大学)。

イギリスの教育制度について、私立と公立の違い(山梨大学)。