お帰りなさい! ~ニュージーランドから留学生徒が帰国しました~

[国際交流]

 昨年末の12月4日(金)、午前7時の便で2年生の仲沢さんが、6日後の12月10日(木)、午後4時50分の便で、同じく2年生の宮田さんが、ニュージーランドの留学先から、無事成田空港に到着しました。

 二人が日本を出発したのが昨年の1月、現在のようにコロナウイルスが日本に蔓延する少し前でした。仲沢さんがAotea College、宮田さんがParaparaumu Collegeと留学先は異なりますが、どちらも首都ウェリントンの郊外、コロナウイルスとは無縁の地域で1年間を過ごしました。

 早朝の成田に到着した後、PCR検査などがあると考えていた仲沢さんは、「これで終わり?」と、あっけなく入国できたことに拍子抜けした様子でした。1年間の留学で、英語は「大丈夫だと思う」と語っていましたが、はじめに出た感想は「大変だった」という言葉でした。Aotea CollegeのJamie OConnor副校長先生からは、「とても勉強熱心だ」という彼女へのお褒めの言葉もいただいていますが、学校での勉強だけでなく、日常生活でも「大変」な経験をしてきたのだと思います。1年間の「大変」な経験が、今後の人生における宝物になることを願わずにはいられません。

 10日の便で帰国した宮田さんは、2週間の自宅待機期間があったため、年が明けた1月からの登校になりました。Paraparaumu Collegeでは、クラブ活動でバレーボールとバスケットボールとを経験し、言葉が通じなくても多くの友だちをつくることができたようです。東洋での部活動の経験を活かし、バスケットボール部では、大きな選手ばかりのチームでもスターティング・メンバーの座を勝ち取ったということでした。家庭科の先生であるホストマザーと、エンジニアで、カーレースNZ国内大会チャンピオンのホストファザー、ドイツ人のホストシスターに囲まれ、私生活も充実していたようで、ホストマザーにお菓子作りや洋服作りを教えていただき、趣味が増えたと語ってくれました。

 宮田さんも仲沢さん同様、難しい、分からない単語はあったものの、日常生活での英語は問題なかったようです。日本好きの友人たち、優しい先生方やホストファミリーに囲まれ、充実した1年間を過ごした様子でした。

 

 コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るう中、次年度のホームステイ、ターム留学、1年間留学が予定通り実施できるかどうかも定かではありませんが、東洋高校と交流のある海外の高校や大学との結びつきが弱くなることはありません。留学受け入れ先の学校でも、東洋生が来てくれることを楽しみに待っています。生徒にとって一生の宝物となる留学経験が、近い将来再びできるようになることを願うばかりです。

 

教頭 市川良幸

出迎えに来て下さったお母さんと仲沢さん

帰国前、NZでいちご狩りを楽しんだ宮田さん

「CANCELLED」の赤い文字が並ぶ、成田空港の到着案内板