校長贅言78 2022年度 入学式

[校長贅言]

 4月に入って、まるで真冬に逆戻りしたような日が続きましたが、6日(水)、久方に春らしい日を迎え、2022年度入学式が挙行されました。

 再編され2コースになって初めての入学生徒の数は203名、どの生徒も期待と不安と相半ばする表情を浮かべてクラスごとに入場してきました。今年の入学式もコロナ禍が収束していないため短縮版での実施、校歌は斉唱することなく、ただ聞くだけです。それでも、高校生活スタートの記念すべき1日です、保護者の方々とともにお祝いと歓迎の気持ちを込めて、私たち教員も式に臨みました。在校生代表として生徒会執行部、生徒評議会議長団の生徒も臨席し、写真部の生徒は行事の記録係として撮影を担当しました。

 新入生代表のHさんは、「……現在、世界では新型コロナウイルスの蔓延や国家間の紛争など、様々な問題が存在しています。そんな時代に生きる高校生として、多くの人が他人事として捉えるような問題を『自分事』として捉えて、考え、議論し、今できることを実践していくことによって、一足先に社会へ踏み込み、『自律・共生』を目指していきます……」と誓いの言葉を力強く語ってくれました。

 在校生代表・生徒会長の田中君は、その歓迎の辞の冒頭で「とむと呼んでください」と新入生の笑いを誘って緊張をほぐしつつ、義務教育でない高校では自主的に勉強しなくてはなりません、そのためにたとえ苦手な教科でも工夫して楽しめるようにしてください、とか、仲間を大事にしてください、といった素敵なアドバイスをしてくれました。

 コロナ禍をはじめ世の中には暗いニュースが多い昨今ですが、この二人に象徴される高校生たちの姿に、希望を感じる大人は私だけではないと、強く感じた入学式でした。

                                                             (4月6日)※写真提供は写真部の生徒

集合時間前のHR教室

廊下掲示の学年教員紹介ボード

新入生入場の様子

入学式式場全景

新入生代表Hさんの宣誓

生徒会長・田中君の「歓迎の言葉」