校長贅言84  第1・2学年 球技大会

[校長贅言]

 9月5日の3年生とは分割開催となってしまいましたが、10月24日(月)、八王子エスフォルタアリーナにて1・2年生の球技大会が行われました。

 その前の週に、生徒が新型コロナウイルスにつづけざまに感染し、学級閉鎖せざるを得ない状況になっていて、この球技大会の開催も危ぶまれましたが、週の後半には落ち着き、何とか開催することができました。

 今回はふたつの学年で合計17クラスが、午前中は男子がバスケットボール、女子がドッジボールで競い合い、午後は男女ともバレーボールで戦います。会場も、メインとサブと二つの体育館で合計6面のコートを使用しました。

 体育の時間を使った練習の成果でしょうか、男子のバスケットボールは、どのチームもスピード感あふれる戦いぶりで、いずれの試合も見どころのある接戦でした。時折、勢いだけが空回りするプレーもありましたが、それもご愛敬です。女子のドッジボールは、開会式でコロナ感染防止に気をつけましょうと体育委員から注意があったのですが、これで大丈夫だろうかというぐらいのコート内の密度です。ドッジボールの試合では、完全に勝ちをめざして一人でも多くボールを当てようとする生徒と、ボールも見ずに逃げ回る生徒の対比が興味深かったです。

 午前の部は順調に進み、昼食を観客席で摂りますが、学校にいるときと同じようにコアタイムは黙食です。その間に、バスケットゴールや衝立を片付けて、バレーボール用のネットを張ります。こうした準備や運営には、体育委員や男女バレーボール部員・バスケットボール部員、視聴覚委員、保健委員、整美委員、写真部員らが積極的に動いてくれていました。順調な進行は彼女ら・彼らのおかげです。

 午後は、男女ともバレーボールで、この種目では学年の枠を超えて戦います。男女とも、一方的な試合はなく、いずれもが接戦です。男子は、いかに攻撃するか、に力が注がれ、女子はどのようにしてミスを減らすか、に気を配っていたように見られました。一日の長のためか、はたまた多勢に無勢なのか、1年生のチームは徐々に姿を消して、決勝に残ったのは2年生チームでした。

 球技大会や体育祭などを観戦していて、正直に言って担任を持っていたころのような熱い気持ちになることは、残念ながら、そう多くはありません。たぶん心のどこかに「公平に・客観的に」という縛りがあるからだろうと自己分析をしています。担任であれば心置きなく自分のクラスを応援できるからです。冷静にそれぞれの試合を見られるぶん、心の高ぶりはありません。しかし、なぜか今日は、担任を持っていたころの気持ちに近いものを感じることができました。仲間との協力のもと、持てるものを出しきって試合に臨んだ選手、コートの外から仲間を一生懸命に応援する姿が私の裡の何かに触れたのかもしれません(しかし、それはどの大会でも同じなのですが)。

 決勝戦もそうですが、どの試合も勝ち・負けはほんのわずかな何かの差だったような気がします。優勝とか第〇位といった結果よりも価値あるものを、それぞれのチーム・クラスは手に入れたように見えました。

 皆さん、お疲れ様でした。

1回戦から気合が入っています。

スピードと技を出し合います。

時には頭脳プレーも。

一挙手一投足に喚声が湧きます。

狙い・狙われる一瞬に緊張感。

ドシンと受け止めた選手に大歓声。

高さを競い合う攻守。

ネット際の攻防①

ネット際の攻防②

波に乗るとサービスエースが続く。

チームワークが何よりの武器。

一球に思いを込める。

令和4年度  1、2学年球技大会結果                     

【1年生】

 男子(バスケットボール)

  優勝 F組 木幡学級

  準優勝 E組 金井学級

 女子(ドッジボール)           

  優勝 B組 西岡学級

  準優勝 C組 柴田学級

【2年生】

 男子(バスケットボール)

  優勝 J組 我妻学級

  準優勝 I組 染谷学級

 女子(ドッジボール)

  優勝 H組 永武学級

  準優勝 G組 本田学級

                                         

【1、2年混合(バレーボール)】           

 男子

  優勝 2年A組 渡邉学級

  準優勝   2年I組 染谷学級

  第3位   2年B組 河村学級 & 2年H組 永武学級

 女子

  優勝 2年H組 永武学級

  準優勝   2年E組 上村学級

  第3位   2年G組 本田学級 & 1年E組 金井学級