お帰りなさい。そして、ようこそ。 ~ オーストラリア、カナダからの帰国と、ニュージーランドからの来訪 ~

[ニュース,国際交流]

 昨年末は、1年間の留学から5名の生徒が相次いで帰国しました。また海外の高校から先生の来訪もありました。

 まずは、オーストラリアのタスマニア島、Rosny Collegeに留学していた梅澤さんが、12月8日(木)の早朝に帰国しました。翌週の14日に留学終了の報告をしてくれた梅澤さんは、元気な笑顔で、「1年間は長いようであっという間、毎日楽しく過ごすことができた」と語ってくれました。オーストラリアの友だちだけでなく様々な国からの留学生とも友だちになり、多くの友だちに囲まれ毎日を過ごしていたので、帰国時に別れるのがとても辛かったそうです。

 留学経験を経て気づいたこと、考えたことについて尋ねると、「家族、また、友だちなど身近にいる人たちがどれほど大切な存在であるかということに、改めて気づくことができた」と答えてくれました。英会話については「自信をもってやり取りができるようになった」ということでしたが、それ以上に、「様々なことに自ら進んで取り組めるようになったように思う」と話してくれました。

 また、カナダからは、Salish Secondary Schoolへの留学を終えた鈴木さんと高橋君が12月20日(火)に、また横山君と和田君が12月29日(木)に、それぞれ帰国しました。

 バンクーバー近郊の、落ち着いた住宅街サレー地区の高校に通学していた彼らは、日本の普通科の高校にはない授業をそれぞれが楽しんだようでした。授業以外でも、日本では経験できないカナダの自然や街の雰囲気、行事などの様子を語ってくれました。1年間の留学を経た後なので、当然英語の力はつけて帰国したわけですが、梅澤さん同様、むしろ語学力以上に、「これまで深く考えたことはなかった「自分」について深く考える機会が多く、アイデンティティを知ることができた」という報告や、「何でも一歩進んでやってみようという気持ちになることができた。現状に満足せず、向上するために、何事も自分から進んで動いてみようという気持ちが芽生えた」という報告を聞き、彼らが異郷で手に入れた「逞しさ」に成長を感じることができました(遅れて帰国した横山君と和田君からは、年をまたいだ1月17日に学校長への帰国報告があり、それぞれ有意義な時間を過ごしたようでした)。

 

 同じ昨年末、留学を毎年受け入れていただいているニュージーランド、Paraparaumu Collegeの富田先生が、本校を訪問してくださいました。今年度は6名の生徒がターム留学でお世話になり、1月末からは1名が1年間留学でお世話になります。

 当日はターム留学でお世話になった生徒との、久しぶりの再会を喜んでくださいました。「毎年東洋高校から来る生徒たちは優秀な生徒たちなので、ニュージーランド人の先生方にも絶賛されている。受け入れた私は、同じ日本人として鼻が高い」というお褒めの言葉を先生からいただき、生徒たちも始終笑顔でした。真意がうまく伝わらないなど、留学時には辛いこともあったでしょうが、不自由な経験を経たからこそ手に入れることのできた宝物を、生徒たちそれぞれが持ち帰ったようです。「ニュージーランドに留学した生徒の多くが、将来またニュージーランドに戻ってくる。ぜひ皆さんもまたニュージーランドに戻ってきてください」という先生からの言葉に、頷く様子も見られました。

 

 それぞれの国でそれぞれの留学を経験した生徒たち。日本では決して手にすることのできなかった経験が、彼らの将来を変える力になったことを実感することのできた、2022年の年末、2023年の年始でした。

みんな笑顔。富田先生との久しぶりの再会でした。