校長贅言41 夏期講習(Cターム・化学実験)

[校長贅言]

 本校では夏休み中に3つの期間に分けて夏期講習を実施しています。最後のCタームが8月27日(火)から始まり、28日(水)にその様子を見に行きました。講習では、これまでの学習内容の補習的な内容のもの、逆にこれまで習った内容を基に発展的な学習を行うものもあります。中でも理科ではレギュラーの授業ではなかなか実施できない実験を行っているコマがありました。

 それは1・2年生を対象にした「化学実験」という講座で、実験室に行ってみると生徒が3~4人ずつ5つのグループに分かれてなにやらやっています。様子を見ているとテーマは「塩素の製法とその性質」、「気体の発生」、「醤油中の食塩濃度の測定」の3つであることがわかりました。「塩素の製法と~」はすでに実験そのものは終わって、結果をシートにまとめる段階でした。他の2つのテーマはそれぞれ2つのグループに分かれて実験の真っ最中。4人の化学の先生が見回って、指示を出したり助言をしたりしていました。当然なことですが、安全に関わること、たとえば薬液を入れたメスシリンダーを置く位置について「地震が今来たら、メスシリンダーが倒れて君は薬を浴びることになるから、ここに置いてはダメ」とダイレクトに注意しますが、実験の進め方などについては、目的を思い出して自分たちで考えてごらんとアドバイスしていました。

 ちなみに3つ目の「醤油中の食塩濃度の測定」は「新潟県化学インターハイ」の種目のひとつ(『電池の原理を利用した醤油の塩分濃度測定』)だそうです。2つの班ともに、醤油の塩分濃度は16パーセント、という実験結果を得ました。

実験が終わった「塩素」班。まとめ方についてアドバイスしてもらっています。

「気体」班は実験に入る前に理論的なレクチャーを受けています。

「醤油」班の塩分濃度を電圧から調べる実験。

異なる濃度の食塩水の濃度をグラフにまとめていきます。

「気体」班の課題は「0.12gの炭酸水素ナトリウムと過不足なく反応する濃度不明の希塩酸は何mlか」。

試薬を慎重に量り、手順通りに進めます。