校長贅言61 2020年夏季東西東京都高等学校野球大会  ~東東京大会 1回戦~

[校長贅言]

 新型コロナウイルス感染拡大によって学校のみならず世の中のイベントがことごとくといっていいほど自粛を余儀なくされています。野球の世界でも、夏の一大イベントであった甲子園大会がなくなってしまいましたが、その代替として都道府県ごとの大会が催されています。

 本日25日は本校の1回戦、相手は豊島区の巣鴨高等学校。

 昨年度の本校チームは選手が9名に満たず、3校合同チームとしての活動でした。合同チームとしての活動については、いろいろと得るところもあったようですが、やはり単独チームで公式戦に出場し、勝つことにこだわりたいところです。今年度は、臥薪嘗胆の結果、多数の新入部員を迎え、総勢25名。この日のために、しっかりとコロナ対策をしながら、限られた時間の中で練習してきました。

 雨が降ったり止んだりの江戸川区球場、今大会は無観客試合。スタンドでの応援は、残念ながらできません。1回表、先攻の巣鴨に1点を先取されてしまいます。3回裏でピッチャーの中島君の2塁打でその1点を返します。しかし、その後が互いに得点に結びつけられません。8回表に巣鴨高校が1点を追加。返したいところですが、守り切られてしまいます。9回表を抑えて、最後の攻撃。

 先頭のキャッチャー柏倉君(1年)がセンターオーバーの2塁打。続くショートの鈴木君(2年)がサード強襲のヒット、この間に2塁の柏倉君がホームへ戻り同点。続く選手がセカンドゴロで、鈴木君が2塁へ進むもワンアウト。6番手の手塚君(1年)が右中間にツーベースヒットを放ち、鈴木君が生還、9回裏の逆転勝利となりました。まずは1勝、おめでとうございます。(7月25日)

ベンチの様子

3年生の淡路君

江戸川区球場で行われた東洋と巣鴨の一戦は、東洋の鮮やかなサヨナラ勝ちとなる3対2で幕を閉じた。

「嬉しいです! 勝てて良かったです」と勝利を素直に喜んだのは東洋の主将にしてエースの中島律希主将。昨夏は岩倉に0対2で敗れて2回戦敗退。当時の3年生が引退すると、2学年でチームは5人。単独での出場は難しくなり、都立日本橋と都立四商の連合チームで秋の大会は臨んだ。

「最後の夏は単独で出場しよう」とチーム内で話し合い、自粛期間中の取組をHPにアップ。また中島主将自らパワーポイントでチーム紹介を作り、新入生を必死に集めた。すると6月になり、1年生が15人入部。念願の単独出場が叶った。

「一気にチーム全体が20人となってまとめるのが大変でしたが、2,3年生5人が1つになってまとめることが出来ました」と、短い期間でチームが1つになって勝利を掴んだ。

 次の相手は朋優学院。「上を目指して頑張っていきます」と最後にコメントを残した中島主将。20人の仲間たちとともに東洋の夏はまだ続いていく。「高校野球ドットコム【東京版】」より